以下は、トリアー在住5年の経験に基づいた情報をまとめてみました。
ワイン好きの方にお役に立てていただければ幸いです。

A. フランクフルトからトリアー
B. モーゼルでの移動
(1) 鉄道・バス・タクシー(目的地へ直行)
(2) 船・バス・自転車(景観を楽しむ)
2.宿泊
3.ワイン好きにお勧めの居酒屋とレストラン
 A. トリアー市内
 B. トリアー郊外
(1) オレーヴィヒ Olewig
(2) ターフォルスト Tarforst
(3) ルーヴァー Ruwer
(4) その他
4.ワイン祭り・試飲会
5.醸造所訪問のヒント





1.移動

A.フランクフルトからトリアー

長時間の空の旅の後、税関を抜けてロビーに出ると、一体どちらの方角に行ったらよいのか、
途方に暮れてしまう。あちらこちらに案内板は出ているものの、時差ぼけでぼうっとした頭に横
文字はなかなか入ってこない。まして、見慣れない鉄道の時刻表など、読む気にもならない。

そのままタクシーでフランクフルトまで出て、一泊しても良いのですが、到着時刻によっては、ト
リアーまでその日のうちに鉄道で移動できます。もちろん、せっかくですからフランクフルトやラ
インガウを楽しんでから、モーゼルへ向かうのもいいと思います。

残念ながら僕はドイツでは車を運転
したことが無いので、鉄道とバスでの
移動しかご案内できません。鉄道ダ
イヤはドイツ国鉄のHP(http://www.
bahn.de)で検索できます。

トリアーへ向かう場合、列車はライン
河に沿ってケルン方面に向かい、コ
ブレンツで乗り換えると、今度はモー
ゼル河に沿ってルクセンブルク方面
に向かいます。夏の遅い日没の頃で
したら、夕暮れの中にラインガウ、ミ
ッテルライン、そしてモーゼル葡萄畑
が見えることでしょう。




B. モーゼルでの移動

(1) 鉄道・バス・タクシー(目的地へ直行)

モーゼルを巡るなら、トリアーを拠点にして各村に赴くのがお勧めです。
移動は基本的に前述のドイツ国鉄のHP(http://www.bahn.de)で検索します。
このHPでは鉄道だけでなく、バスの接続まで調べることが出来ますので、醸造所最寄のバス
停までどうやって行けるか、ほとんどの場合わかります。

とはいうものの、路線によっては日に数本しかない場合もあります。バスが利用出来ない場合
は、最寄の駅からタクシーを呼ぶことになります。トリアーやベルンカステルなど、観光客が多
い街なら、路上で客待ちしているタクシーも大抵すぐに見つかりますが、小さな駅では最寄の
公衆電話もしくは携帯から呼ぶ必要があります。タクシー会社の電話番号は、たいてい公衆電
話の近くの張り紙に書いてあります。


(2) 船・バス・自転車(景観を楽しむ)

単に目的地に移動するのではなく、モーゼルの景色を存分に楽しみたいのならば、船での移
動がお勧めです。観光シーズンならば、主要観光町をむすぶ、あるいは1時間前後の周遊遊
覧船が運航しています。

トリアーからベルンカステルまで船で移動する場合、目安として午前9時半トリアー発、午後1
時30分ベルンカステル着といった按配です。鉄道とバスで移動するなら1時間前後の距離で
すから、かなりゆったりした移動となります。遊覧船の確実なスケジュールは各町の観光案内
所で確認してください。

鉄道ですとモーゼル中流から河をはなれ、山の中をほぼ直線に走ることになります。モーゼル
河に沿って眺めを楽しみながら移動するには、船のほかにバスのみの移動という手もありま
す。ドイツ国鉄のHPで検索、もしくはトリアー地区バス運行協同組合のHP(http://www.vrt-info.
de)で検索できます。

また、トリアーの駅には貸し自転車屋があります。ローカル列車にはほとんどの場合自転車を
載せるスペースのある車両が1両連結されていますので、最寄の駅まで鉄道で赴き、そこから
のんびり自転車をこいでいくことも可能です。もっとも、雨が降っていなければの話ですが。




2.宿泊

トリアーをはじめモーゼル一帯は、ワインの他に観光が主要な財源を占めているため、宿泊施
設は比較的多くあり、何かのイベントが無い限り、部屋の確保は難しくないと思います。インタ
ーネットで予約が出来るホテルもあります。トリアーの観光案内所のHP(http://www.trier.de)に
ホテルのリストがありますので、確認してみて下さい。予約を入れていない場合は、まずポルタ
ニグラ脇にある観光案内所で聞いてみてください。




3.ワイン好きにお勧めの居酒屋とレストラン


移動予定と宿泊先が決まったら、あとは食事とワインですね!
お勧めのレストランと居酒屋をいくつかご紹介します。所在地は、上述のトリアー観光案内所
のHP(http://www.trier.de)に地図があり、通りの名前で検索が可能です。


A. トリアー市内

・ワインスタンド

町の真ん中、大聖堂に程近いハウプトマルクト(中央市場)の真ん中にあるスタンド。オーバー
モーゼル、ザール、トリアー近郊の醸造所が、3,4日単位で交代で自家製ワインを売っていま
す。店に入るまでもなく、ふらっと立ち寄って飲める気軽さが魅力。出ているワインは6種類前
後。地元の人と旅行者、そしてワインの造り手が直接気軽に交流出来る場でもあります。

運がよければリースリングのけっこう美味しいワインが、そうでなければオーバーモーゼルのさ
っぱりとしたエルプリングに出会うことでしょう。日曜は閉まっていることが多く、大抵の醸造所
は8時ころまで開けていますが、醸造所によっては6時ころで早仕舞いして、とっとと帰ってしま
います。

4月最初の月曜から11月最初の週末まで開店。5月にはスパイス入りのマイボウルというワイ
ン、秋には自家製フェダーヴァイザー、寒くなると自家製グリューヴァインが出て、季節感も楽
しめます。トリアーを訪れたら、まずは一杯、ワインスタンドでどうぞ。


・Walderdorff's Vinothek (Domfreihof 1)

大聖堂のはす向かいにあります。ウィークディは夕方5時から開店ですが、7時をすぎると満席
のことも。常時15種類前後のモーゼルを中心としたグラスワインが提供され、ラインナップは2
週間に一度入れ替わります。有名・無名にかかわらず実力のあるモーゼルの醸造所のワイン
が100種類以上リストにあり、フランス・イタリアなども少々。持ち帰り用に購入することも可能。

夕方6時からは食事も出来ます(カジュアルなフレンチイタリアン)。グラス100cc 2 Euro〜 5 
Euro。若い生産年が中心。年中無休。HPにワインリストがありますが、ちょっと古くなってます。
http://www.walderdorffs.de


・Weinstube Palais Kesselstatt (Libfrauenstr. 10)

大聖堂の隣にある聖母教会の正面にあります。ライヒスグラーフ・フォン・ケッセルシュタット醸
造所の直営居酒屋。グラスまたは200ccのピッチャーで買えるのは6〜8種類、ボトルならば醸
造所のほとんどのワインがあります。個人的な印象では、この醸造所の2001年産はなかなか
良いと思います。

料理はハム・ソーセージ・チーズにキュウリのピクルスと黒パンの盛り合わせなど、冷たい料理
が中心ですが、暖かいメニューもあります。天気さえよければ、屋外のベンチで飲むのも気持
ちのよいものです。観光シーズンは無休。
HPはhttp://www.kesselstatt.de/weinstube/indexwe.htm


・Zum Domstein (Am Hauptmarkt 5)

大聖堂の近く、中央市場(ハウプトマルクト)にあります。3種類から6種類のワイン100ccづつ
の試飲セットがありますが、セレクションはまずまず、といったところ。小さな造り手が中心で
す。ワインリストは一見の価値があるかもしれません。70年代の当たり年の貴腐、アイスワイン
が載っていますが、注には『売れません』とコメントが。だったら載せるなよな、てな感じ。

料理はトリアーの郷土料理で、ドイツらしい食事がしたい方にお勧めです。
料理は18Euro 位から。年中無休。HPはhttp://www.domstein.de


・Bagatelle (Zurlaubener Ufer 78)

駅からまっすぐモーゼル河に向かい、カイザー・ヴィルヘルム橋のたもとから河沿いに下流に
向かって、居酒屋が並んでいる一角があり、その真ん中あたり。ワインにはこだわりのある店
で、時々醸造家を呼んで特別メニューとワインをあわせる企画をしています。ワインリストはモ
ーゼルとフランスが中心。クリュセラート・ヴァイラー醸造所も扱ってます。グラスワインの選択
肢は狭いですが、ハーフボトルは色々。料理は3皿のコースで30Euro前後。カジュアルなフレ
ンチ系。Tel. (0651)29722


・Weinhexe (Saarstr. 18)

街の中心から少しはずれ、カイザーテルメン、市営プールの近くにあります。家庭的な雰囲気
のこじんまりとしたワイン居酒屋。ワインの品揃えはまずまず、あまり有名ではないけれど実力
のある醸造所のものが30種類前後、モーゼル、ザール、ルーヴァーに分類されてリストアップ
されており、それに若干ルクセンブルクとフランスワイン。カルトホイザーホフのケラーマイスタ
ー、ルートヴィヒ・ブライリング氏が趣味で造っているワインもあります。料理はチーズ盛り合わ
せなど、手軽なお酒のおつまみ中心。Tel. (0651)74137



B. トリアー郊外

(1) オレーヴィヒ Olewig

街の中心部から車で5分前後のワイン村で、通りに沿っていくつもの醸造所が軒を並べている
一角。毎年8月最初の週末にはここでワイン祭りがあり、たいそう賑わいます。

・Weinstube Herbert Oberbillig (Olewiger Str. 192)

こてこての、ある種典型的なドイツのワイン居酒屋。農家の納屋風の内装で高い天井、太い
梁、農具があちこちに飾ってあります。一角にステーキを焼く炭火の炉があり、パチパチと木炭
の爆ぜる音と肉の焼ける匂い、素朴なワイン。値段も手ごろです。日曜定休。


・Weingut Deutschherrenhof (Olewiger Str. 181)

醸造所直営の居酒屋。ワインの質はなかなか良いし、グラスワインの選択肢も十分で、料理も
ボリュームたっぷりで美味しい。ここも炭火焼肉が名物。唯一の欠点は、金曜と土曜の夜しか
開店しないこと。HPはhttp://www.weingut-deutschherrenhof.de


・Resturant Weinhaus Becker (Olewiger Str. 206)

醸造所兼ホテル兼レストラン。自家製ワインは普通ですが、料理は素晴らしい。ワインリストに
はこの醸造所以外の気鋭の醸造所のワイン、ブルゴーニュもあります。5品のムニュ・デグスタ
シォンで 50Euro前後。予約を入れた方が無難です。(Tel. (0651)93 80 80 Fax.(0651) 9 38 08 
88)

・Blesius-Garten (Olewiger Str. 135)

ホテル兼レストランで、ワインもありますが、売りは自家醸造したビールです。ワインも好きだけ
どビールも飲みたい、という方におすすめです。HPはhttp://www.blesius-garten.de


(2) ターフォルスト Tarforst

・Weingut Gehlen (Am Hoetzberg 3, 54296 Trier-Tarforst)

トリアーの街中からバスで15分ほどの山の上にある、トリアー大学に程近い醸造所直営の居
酒屋。草原を見晴らす高台にあり、夏の遅い夕暮れをテラスから眺めながらワインと食事を楽
しめます。値段も手ごろ。(Tel.0651/10462 Fax.0651/17116)


(3) ルーヴァー Ruwer

フォン・シューベルト醸造所、カルトホイザーホフ醸造所、カールスミューレ醸造所、エルベン・
フォン・ボイルヴィッツ醸造所など、定評のある醸造所のほかにも、多数の小規模ワイン農家
があり、それぞれが良いワインを造っているルーヴァーは、まさにモーゼルの奥地のワイン村
で、谷全体にどこかなつかしいような、郷愁を誘う素朴さが漂っています。

醸造所を訪れるために訪れるのも良いですが、地元住民の溜まり場になっているいくつかある
居酒屋を試してみるのも、旅情を深めてくれることでしょう。

・Weinstube Von Beulwitz (Mertesdorf, Eitelsbacher Weg 4)

ゴーミヨで葡萄の房3つで、カールスミューレのライバルとも言えるこの醸造所は、ホテルとレス
トランに加えて、居酒屋も経営。葡萄畑の丘を背景にそびえるわりと大きな建物で、レストラン
は年中無休で、ルーヴァーの醸造所を訪問するときには、昼食時の空腹を癒すオアシスの様
な場所。

グラスワインの選択肢は6種類、200cc単位の注文になります。ボトルの選択肢はこの醸造所
のワインに限られますが、QbAからアイスワインまで素晴らしいワインです。ただし、接客には
やや不満を感じたことがあります。HPはhttp://www.von-beulwitz.de


・Hotel Restaurant Weingut Karlsmuehle (Mertesdorf, Im Muehlengrund 1)

いつもワインを買いに行くだけで、レストランには1度しか行っていないのですが、ワインを目当
てに行く価値はあります。シュペートレーゼ以上はルーヴァー最上のワインのひとつ、アウスレ
ーゼは濃く、お勧め。レストランは月曜定休。HPはhttp://www.weingut-karlsmuehle.de


・Weinstube B. Schenk-Oster(Waldrach, Bahnhofstr. 3)

ワイン農家の経営する居酒屋で、こじんまりとした家庭的な雰囲気。
居酒屋の地下にはワインを醸造しているケラーがあります。ワインリストのワインは70年代ま
で遡り、年代的な選択肢の広さではルーヴァー随一。料理はチーズ・自家製ハム盛り合わせな
ど。ワイン・料理ともに手ごろな価格です。オーナーはルーヴァーのワイン生産者団体の会長
も努める、博識な女性。ワインについての質問にはなんでも答えてくれます。ホテルも兼業。
HPはhttp://www.schenk-oster.de


・Eitelsbacher Weinstube (Eitelsbach, Eitelsbacherstr. 29)

ここも醸造所兼居酒屋兼ホテル。カルトホイザーホフの近所にあり、バス通りではありますが、
少し奥まった、ちょっと隠れ家のような位置にあります。ワインはカールスミューレのワインをを
やや軽くしたような感じ。料理は素朴なりにちゃんとしており、ここのワインを造っているオーナ
ーが調理しています。店の奥のカウンターには近所の常連がたむろして、村の寄り合い所とい
った趣ですが、サービス担当のオーナーの奥さんは大変親切。80年代、70年代の古酒もリス
トにあり、穴場です。火曜定休。HPはhttp://www.eitelsbacher-weinstube.de


(4) その他

モーゼルの各村には、上記の他にも沢山のモーゼルワインを堪能できるレストランや居酒屋
がありますが、あえてこの他にあげるなら、ベルンカステルのワイン博物館付属のヴィノテーク
でしょう。

・Weinkulturelles Zentrum Bernkastel-Kues Vinothek (Cusanusstr. 2)

モーゼルにかかる橋のたもとにある、聖ニコラウス施療院(Cusanusstift)があり、その敷地内
にワイン博物館と直売所があります。モーゼル中流の中堅どころの造り手中心に100種類以
上のワインが、直売所の地下のケラーで試飲できます。すべて試飲が可能なのは7月から9月
にかけてで、それ以外の時期は本数が少なくなり、シーズンオフは地上のカウンターで10種類
前後のみ試飲できます。すべて試飲するときは入場料9Euro。カウンターでの有料試飲は約
50ccで1Euro。
開館時間: 4月16日−10月31日 10:00-17:00
       11月1日−4月15日   14:00-17:00




4.ワイン祭り・試飲会


日ごろの行いがよければ、予定していなくてもワイン祭りに出会うことがあるかもしれません
が、そうでなくても、事前に調べてスケジュールを調整すれば、特別な機会を満喫することが出
来ます。

ワイン祭りは毎年決まった週末に開催されるものがほとんどですが、上述のトリアー観光案内
所のHP(http://www.trier.de)と、モーゼル・ザール・ルーヴァーワイン広報部のHP(http://
www.msr-wein.de)あるいはドイツワイン広報センターのHP(http://www.deutscheweine.de)や
VDPのHP(http://www.vdp.de)で確認すれば確実です。

2003年5月以降の予定と代表的なイベントを以下でご紹介します。このほかにも数え切れない
ほどのワイン祭りや試飲会があり、夏場週末にお越しいただいたなら、必ずどこかのワイン祭
りを体験できるはずです。ワイン祭りを楽しんだ後は、終電・終バスを逃さないようにご注意下
さい(笑)。


5月

4/30-5/4 Tage der offenen Keller (Nittel) 
(2004年は4/30-5/2開催)

オーバーモーゼルのニッテル村春のワイン祭りで、10以
上ある醸造所が即席居酒屋を開設。エルプリングが中
心。ルクセンブルクの葡萄畑を対岸に臨むこの村でのワ
イン祭りは、日曜日以外は夕方6時すぎから開催です。

早く行き過ぎると、閑散として誰もいませんが、夜になる
と一体どこから集まってくるのかと思うほど賑わいます。
葡萄畑のほかに、この季節丘の上に広がる菜の花畑の
黄色い絨毯も綺麗。訪問記はこちら

5/3 16:00-19:00まで村の公民館Buergerhausで、オーバ
ーモーゼルのエルプリングとブルグンダー系のワインと
ゼクトの試飲会があります。入場料 5Euro。
(2004年は5/1 15:00-19:00開催)

5/4  Wein im Schloss (Koblenz, Kurfuerstlichen Schloss)
(2004年は5/2開催)

IHK Koblenz主催の大きな試飲会。モーゼル下流、ミッテルライン、アール、ナーエからゴーミヨ
に取り上げられている50の醸造所が350種類のワインを提供。2003年はスイスの醸造所がゲ
スト参加。

毎年非常に混雑し、午後には戦場のような有様。昨年から屋外にテントを張って、開場を拡大
するとともに、ナーエの出品を縮小しましたが、それでも相変わらずの混雑。

開場はライン川沿いのKurfuerstlichen Schloss、一般参加は11:00-17:00、入場料当日券
20Euro。詳細はドイツワイン広報センターのHP(http://www.deutscheweine.de)で。


5/24-25 Grosse Weinpraesentation (Trier, Thermenmuseum am Viehmarkt)
(2004年は5/14(Fr.)-15(Sa.) 14:00-21:00開催)

4/25-5/25までモーゼル全域で開催されている、Wein & Gourmet Festivalのトリを飾る大試飲
会。出品されるワインは444種類(!)。入場料16Euro (学割10Euro)。
5/25 (Sa) 14:00-21:00, 5/26 (So) 11:00-18:00
詳細はhttp://www.wein-gourmetfestival.com


5/30 Jungweinprobe im Ruwer (Mertesdorf, Buergerhaus)
(2004年は5/21開催)

ルーヴァーの新酒試飲会。Karlsmuehle, Von Beulwitz, Kesselstattをはじめ、10以上の地元の
醸造所から100種類前後の新酒が出ます。一般入場はたぶん午後3時以降。入場料は15Euro
位。


6月

6/3 Bernkasteler-Ring Rieslingpraesentation (Bernkastel-Kues, Weinmuseum)
(2004年は6/1開催)
ベルンカステラー・リング醸造所組合の新酒試飲会。入場料25Euro, 11:00-18:00。


6/4 VDP Mosel-Saar-Ruwer Rieslingpraesentation (Trier, IHK)
(2004年は6/2開催)
トリアーのIHKで開催される、VDP新酒試飲会。一般入場は午後1時以降可。入場料は
20Euro前後。詳細はhttp://www.vdp.de


6/8 Ruwertaler Fruehling (Ruwer, Mertesdorf-Kasel)
(2004年は5/30開催)
Kaseler Felslayの葡萄畑の斜面の真ん中を横
切る農道にワインスタンドがいくつも並び、グリ
ューンハウスの葡萄畑をむこうに見渡しながら
ワインを楽しむ屋外イベント。好天に恵まれれ
ば、素晴らしい体験となるでしょう。


6/13 Grosse Vergleichsweinprobe zwischen Pfalz und Ruwer
(Kasel, Buergerhaus)

カーゼル村の公民館で開催される、ルーヴァーとファルツの比較試飲会。毎年どこか他の産
地のワインとの比較がテーマで、去年はミッテルライン。着席形式で、地元のワイン女王など
のコメントつきで順番に、およそ20種類。予約不要。午後6時頃から入場、午後11時頃まで。
ローカル色のかなり濃厚な試飲会。事前に腹ごしらえの必要あり。入場料15Euro前後。


6/27-29 Altstadtfest (Trier, 旧市街)
(2004年は6/25-27開催)
トリアーのハウプトマルクトに地元の醸造所のワインスタンドが約6つ、そのほか旧市街の通り
にもいくつかワインスタンドが出て、けっこう大きなステージでセミプロのバンドが生演奏。毎年
たいそうな賑わいです。夕方6時ころから始まります。


7月

7/11-14 Moselfest(Trier, Zurlauben)
(2004年は7/9-12開催)
モーゼルの河岸、Kaiser Wilhelm橋の袂の土手で開催されるお祭り。
ワインスタンド、ビールスタンド、スナックスタンドにバンド生演奏。クライマックスは金曜夜11
時の打ち上げ花火です。川面を渡る涼風に吹かれつつの花火見物というと、なんだか日本の
花火大会みたいですが、15分ほどであっさり終わります。これも大変混雑します。


7/18-21 Heimat und Weinfest (Konz, Buergerhaus前)
(2004年は7/16-19開催)
トリアーの隣町、コンツで開催されるワイン祭り。大きなテントの中にワインスタンドとステージ
が設営され、そのまわりに移動遊園地。賑やかなことこの上なし。ワインはザールのKonz, 
Obermmenig, Oberemmelの造り手が中心。日曜は昼ごろから、それ以外は夕方6時以降。


8月

8/1-3 Trierer Weinfest (Trier, Olewig)
(2004年は7/30-8/2開催)
トリアーのはずれ、オレーヴィヒ村のワイン祭り。村の中央を走る村道に沿って地元の醸造所のワインスタンドや焼肉のスタンド。村の広場にはステージと移動遊園地、そしてワインスタンド。金曜の夜11時には葡萄畑の上から打ち上げ花火があり、その間だけしんと静まり返って花火の音がこだまして、それが終わると再び大騒ぎ。トリアーの夏の風物詩です。夕方7時以降にならないとはじまりません。


8/8-10 Elblingfest (Trier, Viehmarktplatz)
(2004年は8/13-15開催)
トリアーのフィーマルクト広場で開催される、エルプリング祭り。エルプリングの醸造所のスタン
ドが6つ前後、生演奏あり。こじんまりしたイベント。


8/16-17 Ruwertal Aktiv (Ruwer全域)
(2004年は8/15開催)
8/17日曜は日中車両通行止めで、ルーヴァー全域が歩行者天国になります。各所にワインス
タンドが出て、自転車やローラーブレードで乾いた喉を、ワインで潤す人が多々。


8/29-31 Sektgala (Trier, Porta Nigra前)
(2004年は8/27-29開催)
ポルタニグラ前にゼクトスタンドとステージが設営され、主としてジャズ、の生演奏とゼクトを楽
しむ趣向。モーゼル全域から様々なゼクトが50種類以上。


9月

9/16 Riesling-Versteigerung Bernkasteler Ring (Bernkastel-Kues, Hotel
Moselpark)
(2004年は9/14開催)
ベルンカステラー・リングの競売会。一般参加可能。詳細はhttp://www.bernkasteler-ring.de


9/17 Praedikatsweinversteigerung Grosser Ring (Trier, Europahalle)
(2004年は9/15開催)
VDP Mosel-Saar-Ruwerの競売会。一般参加可能。午前9:00-11:00出品ワインの事前試飲、午後1:00-6:00 競売にかけられているワインを試飲しながら競売。詳細はhttp://www.vdp.de



10月

10/10-12 Roemischer Kelterfest (Piesport)
(2004年は10/8-10開催)
ローマ時代の葡萄圧搾の様子を再現したお祭りで、仮装行
列、川縁にならぶワインスタンド、ローマ時代のレシピによる
はちみつ入りワインなど。行列は土日の午後3時から。


そのほか数多くの新酒祭りなどがあります。
日程はhttp://www.msr-wein.deまたはhttp://www.
deutscheweine.deで検索してみて下さい。

11月

11/7-9 Weinforum Mosel-Saar-Ruwer (Trier, Landesmuseum)
(2004年は11/5-7開催)
ラインラント・ファルツ州の品評会で金賞を受賞したワインを集めた大型試飲会。ローマ時代のワイン船を象った石碑のオリジナルなどを間近に眺めながら味わうトップクラスのモーゼルワイン。日曜日はかなり混みます。入場料15Euro前後、学割10Euro。詳細はhttp://www.msr-wein.deまたはhttp://www.deutscheweine.de

11/14-15 Ruwer Rieslingweinmarkt (Kasel, Gemaindehaus)
(2004年は11/12-13開催)
カーゼル村の公民館で開催される、ルーヴァーの試飲会。金曜は6時から、土曜は午後3時
から開催。Ruwer-Riesling e.V. に加盟している12の醸造所から100種類前後のワインが出品
されます。


上記のほかにも多数のイベントが開催されています。
旅行の日程が決まったら、一度以下のサイトで参加できそうなイベントはないか、確かめるとよ
り充実した滞在にすることができるでしょう。

http://www.deutscheweine.de
http://www.vdp.de
http://www.msr-wein.de
http://www.bernkasteler-ring.de




5.醸造所訪問のヒント


ドイツワインファンにとって、ワインの造り手を訪れ、話を伺
いながら試飲することほど幸せなことは無いといって良い
でしょう。大抵の醸造所は一般の愛好家にも門戸を開いて
おり、予約無しでも訪問できる所も数多くあります。

醸造所の住所や、訪問可能な時間帯を調べるには、僕は
ゴーミヨのワインガイドを利用しています(HPはhttp://
www.gaultmillau.de)。予約が必要な場合は、Emailもしくは
電話やFaxで可否を問い合わせます。予約がとれた場合、
お礼をかねて書面で確認を入れることをお勧めします。

予約の後醸造所を訪れたなら、多忙な中を貴重な時間を
割いてくださった事に感謝するとともに、礼儀として試飲し
たワインの中から何本か購入した方が良いと思います。も
っとも醸造所によっては、直売は行っていないところもあり
ます。

直売所を備え、販売スタッフを抱えていることが多い予約不要の醸造所の場合は、開店時間
にあわせて現地に赴けばOK。運がよければ、醸造施設も案内してくれるかもしれませんし、オ
ーナーに挨拶ぐらいは出来るかもしれません。

ご参考までに、トリアー市内の予約無しで訪問出来る醸造所をあげておきます。

・Vereinigte Hospitien (Krahnenufer 19)

モーゼル河沿いにあります。直売所があり、快く色々と試飲させてくれます。
ドイツ最古といわれるケラーがありますが、確実に見学するには予約することをお勧めします。
営業時間:月−木 8:00-12:30, 13:30-17:00, 金 8:00-12:30, 13:30-16:00
HP:http://www.vereinigtehospitien.de


・Bischoefliche Weingueter (Gervasiusstr. 1)

カイザーテルメン(ローマ浴場跡)の近く。ここも色々試飲が可能です。
営業時間:月−金 9:00-17:00
HP:http://www.bwgtrier.de


・Stiftung Friedrich-Wilhelm-Gymnasium (Weberbach 75)
コンスタンティンバジリカ(ローマの元老院跡)の近く。
営業時間:月−金 9:00-17:45, 土 10:00-16:00
HP:http://www.fwg-weingut-trier.com


・Staatliche Weinbaudomaene Trier (Deworastr. 1)

駅の近く。試飲所はありませんが、試飲とワインの購入は出来ます。
営業時間:月−木 8:00-12:00, 14:00-16:00, 金 8:00-12:00, 13:00-14:30
HP:http://www.staatsweingueter.rlp.de




以上です。
モーゼルにお越しになった皆様が、充実した素晴らしい滞在を楽しまれますよう願っています。
ご質問・ご希望がありましたら、メールか掲示板にてお知らせ頂ければ幸いです。

(2003年4月)





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