5月も3週目に入ると、景色はすっかり夏の気配に染まった。空の青さ、雲の白さ、そして葡萄の葉の緑の濃さと日増しに伸びる新梢の勢い、その全てが夏を物語っている。ほんの小さかった葡萄のつぼみの集まった房も、ますます大きくなった。
気温があがり成長が進む一方で、病気も一部にみられた。葡萄の葉にでこぼことしたイボが出来ている。この時期の消毒作業は特に大切なのだそうだ。とりわけ雨が降ったあと、湿度が高いと病菌はすぐに蔓延する。
針金に残っている葡萄の弦が、空に描かれ
た文字のように見える。一体何と書かれて
いるのだろうか?

夕方8時過ぎ、夕日に照らされた葡萄たち。この時期、夜10時ころまで空には明るさが残る。この日照時間の長さが、北国ドイツのブドウ栽培を可能にしているのだ。
日没。静かに初夏の一日が終わろうとしている。
(撮影5月22, 23日)

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