今年度の出場者は容姿・受け答え共に、誰もが有力候補だったと言って良い。一通り出演が終わった後、13人の中からまず5人が審査員に配布されたスイッチによる投票で選ばれる。続いて審査員代表の5人が、それぞれに一対一で質問する。
「近年国際的に高い評価を受けるドイツ産赤ワインが増えていますが、優れた赤ワインを造る条件は何ですか?」
「ドイツの外交官が海外でドイツワインを勧める際、どうやって相手を説得したらいいでしょうか?」
「海外で研修する若手醸造家が年々増えていますが、これは今後ドイツワインにどのような影響を与えると思いますか?」
「ドイツのレストランでも国際的なメニューを提供する店が増えているが、ドイツワインをどうやって売ったらいいですか?」
「ワインの醸造には樽とステンレスが用いられますが、それぞれのワインに与える影響を簡単に説明してください。」
これらの問いに対して、質問された候補者は舞台の上で的確に答えなければならない。質問と質問の合間には、各産地からバスでやってきた応援団の張り上げる声援が会場に渦巻き、質問が聞き取れないほどの熱狂が溢れた。
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