モーゼル河沿いは比較的雪が少ない。積もっても大抵は一両日中に融けてしまう。とはいえ、北緯50°の寒さは身
にしみる。葡萄畑にもこれといった変化はないけれど、時々面白い現象が見られた。


一月中旬。一日中氷点下だったある日、葡萄の枝に降りた霜が樹氷のように成長していた。あまりの寒さに葡萄が
鳥肌をたてたようだ。





霜だけでなく、小さなつららもあちこちでみられた。


葡萄の枝に付いた水分が滴り落ちながら凍っていた。
寒さで時間まで凍りついてしまったかのようだ。

葡萄畑の上に滴り落ちる凍った水滴。


1月24日、葡萄畑はうっすらと雪で薄化粧した。


葡萄の枝を剪定するにはもってこ
いの気持ちい天気だった。うらら
かに照る日差しで雪はみるみる
うちに融けていった。



すこし暖かくなったと思ったら、2月中旬に再び厳しい寒さが訪れた。今度は雪が10cm位積もった。

雪景色のトリアー。

どんよりと雪雲が垂れ
込めている。ドイツの冬
はこうした陰鬱な空模
様が多い。

下にみえるのは市民農園。週末に小屋に来て猫の額ほどの畑の世話をしている。絵本に出てきそうな冬景色。


針金に積もった雪が雲のように見える。


白い毛皮をまとった葡萄たち。


今にも融け落ちそうな雪の塊。一面の雪が融けて無くなれば、春はもうすぐそこだ。

(撮影2005年1・2月)




トップへ
戻る